学術文化交流

 グアナファト日本人学校は,文部科学省が示す学習指導要領に則った授業を実施することはもちろん,当地の各種団体との文化交流の拠点としての意味を併せもつ文化施設でもあります。当地には日本人会は存在せず,今後,日本文化センターとしても機能するようになることでしょう。今後,学校が主催する文化的学校行事(七夕,運動会,書き初め会)等の開催時に,現地の児童生徒や近隣の人たちとの交流するなど、可能性を探っていきます。また,学校を支えていただいている日本人のコミュニティから依頼された行事なども本校を会場にして積極的に行い、物的・人的交流をするとともに、子どもたちにもその経験をさせたいと考えています。令和4年5月には、「セルビン焼き」の絵付け体験を実施し、セルビン氏から直接指導していただく機会を得ました。

 一方で、グアナファト州が力を入れている事業の一つに「科学振興事業」があります。この事業は,子ども達に科学する心を育てることを第一義としていますが,本校児童生徒の参画が許されています。例えば、「ちびっこ科学教室」に参加登録し,現地の子ども達とともにグループ毎にプロジェクトを企画・立案し,研究するというものです。今すぐの参画は難しいかもしれませんが,大きな可能性を秘めています。また,グアナファト州教育庁は、本校の教育活動に大きな関心を見せており、今後さまざまな教育活動で現地校交流も含めた現地理解教育を進める支援をいただける可能性もあります。そして、この機会を本校の児童生徒が日本文化を広くお知らせする活動ともとらえています。その日墨の文化を双方向で交流する過程において、本校の児童生徒の学びが確かで価値あるものになると期待しています。